重要な語彙
ハンス・クリスチャンセンのあのおとぎ話の概略版です。
ハンス・クリスチャンセンのあのおとぎ話の概略版です。
遠い、遠い海のかなたでは、海水はヤグルマギクのように青く、クリスタルガラスのように澄んでいました。 その海の一番深いところに、海の王様の宮殿がそびえ立っていました。
王様には六人のかわいい子どもがいました。 中でも一番かわいいのは、一番幼い子でした。 その肌はバラの葉っぱと同じくらい色つやが良くて柔らかく、 瞳は海の底と同じくらい青い色をしていました。 その上、この世でも、海の世界でも一番美しい声の持ち主でもありました。 しかし、ほかの子どもと同じように、足はありませんでした。 足の部分は魚のしっぽなのです。