重要な語彙
マーク トウェイン作の、ある忠犬の物語。
マーク トウェイン作の、ある忠犬の物語。
そういう風に聞けば、お母さんはとてもうぬぼれの強い、浅はかな性格だと感じるだろう。 それでも、お母さんはそれを埋め合わせるほどの良いところも持ち合わせていた。 お母さんは優しい心を持ち、穏やかな性格に見えた。 どんなにイヤな目に合っても、ずっと腹を立てていたりしなかった。 そんなことが起こっても、すぐに頭の中から消し去って、忘れていた。 そういう穏やかさを、お母さんはボクたち子供にも教えていた。 ボクたちはお母さんから、危険が迫った時には勇気をもって素早く行動する、ということをも学んだ。 逃げ出すんじゃなく、友達やほかの犬を脅かすような危険に向かっていくようになった。 起こるかもしれない悪いことなどを考えずに、できる限りのことをやって、犬助けをするようになった。 それに、お母さんはただ言うんじゃなくて、例を挙げてボクらに説明していた。 それこそが一番効果的で、確実に一番頭に残っていた。